2021-01-01から1年間の記事一覧

覚悟

なにかとうまくやってきてなんとかあいだをすりぬけてなんとなくあしなみそろえてなにふじゆうなくいきてきた うん なにかとほめられてきたしなんとかうまくえんじてきたしなんとなくつっかえてるけどなにということはないはずだ おや なにかがたりないなん…

幸せへのブリッジ

どこまでも続いている青空の下 私たちは今日もブリッジをする あの日もそしてあくる日も 青空の見える日も見えぬ日も 分厚い積雲が立ち込めて 空が灰色になった 恋人たちの談笑と霞みゆく未来が見えて 私の腕は微かに痙攣しはじめた やがて土の湿っぽい匂い…

めぐりあい

誰もいない山の小路を人は歩く ゆっくりとした足どりで 年輪を刻んだ大樹 苔むした位牌開祖から戦没者へ 老夫婦から若人へ 永遠という名のもとで めぐりゆくいのち 辛さという名の大地で転げながらも続く幸せへの一本道 ふと足をとめる風のさざめき 小鳥のさ…

契り

祈りとともに目をつぶると わたしをめぐる列車が動き出す 窓ごしにうつる海や畑やコンビナートや民家その街にとけこむかつてのわたし 窓のわたしをぼうっと見てたらいつの間にか街は遠ざかり わたしは思いっきり手をふる さよならとありがとうを添えて そし…

まっさら

まっさらなノートにはどんな書き出しがいいだろう これまでのこと これからのこと 誰もいない店の扉を開けるような 鼓動がからたじゅうをめぐるような ただいまを何度も言いかけては引き返し 流行りのカフェテリアに入っては心の空虚さを紛らわした ひととき…

夢よいつまでも

いつからだろう 夢を枕に眠らなくなったのは ツバメは巣から飛び立つのに いちょうは色づきはじめるのに いつからだろう 夢を叶えなくなったのは カモメは海を渡ってくるのに 太陽はいつでもそばにいるのに 見えないものを見なくなると 見えるものが見えなく…

いま

わたしは今日も街を歩く 四車線の大通り 信号機は青に変わり 忙しなく走りゆく自動車 さまざまなカタチで さまざまないまを乗せて どこがはじまりでどこがおわりか 見知らぬ小路といつか来た道が交差する場所 立ち並ぶビルを見上げればかつての記憶が鮮明に…

ひとえの着物

いまと今とを紡ぎながら 人は今を生きてゆく 過ぎ去りしいまを慈しみ 未だ来ぬいまに思い馳せて 私はその紡いだ繭で 心の絹を編んでゆく 時間というのは残酷なもので 蚕たちに暇を与えることはない 人間は脆いいきものなので 15カラットのダイヤの無欠さを信…

ヒア・カムズ・ザ・サン

やわらかな光にさそわれて私は目覚ましのタイマーをとめる カーテンを開けると 今日が私を出迎えてくれる 小鳥たちが挨拶を交わし こおろぎもそれに応える どこまでも澄みわたる高い空に永遠を感じながら 足跡を見つめる どこからきてどこへゆくのか限りある…

「素直ってのは」

素直ってのは楽なもんです うんうんうなずきにこにこわらって ただ風に吹かれるままに揺れている 吹かれるたびに綿毛をふわり あっちの人にもこっちの人にも 見たいものだけ見せてあげよう 誰も傷つけない保身罪なき偽善 そのうち綿毛は生えかわり 人びとは…

“フォレスト・ガンプ”からの便り。

多くの人たちが羽を休める金曜日。 「金曜ロードショー」で放映されている、多くの人が 愛の眩さと儚さに涙しているであろう不朽の名作「タイタニック」を横目に、 私は別の作品で、何とも言えぬココロのじんわりと温かい感触に浸っていた。 トム・ハンクス…

“素敵”の“敵”ってどんな“敵”?

大海原に抱かれるように沈んでゆく太陽を見て、“素敵だなあ”と呟く。 華やかなネオンに染まる街並み、さんざめく灯りを見下ろし、“素敵ね”と囁く。 ある人の優しさ、勇敢さ、真っ直ぐな瞳に、“素敵な人だね”と心魅かれる。 ー素敵だねー ある日の昼下がり、…

「拝啓、かつての私へ。」

“過去は変えられないけれど、未来は変えられる” 人は辛い経験をしたとき、この台詞を常套句のようにつぶやく。 いつまでも下を向いていられない、 こんなことで躓いていてどうする、 そう戒め、鼓舞する。 手綱を握り直し、喝を入れ、再び歩み始める。 そし…

"Rocketman"にみる“自分を愛する”ことの真実。

私がいちばん好きな映画 “Rocketman”。 私の混迷期に一筋の光をくれたこの映画。 Elton Johnの、私たちへのメッセージとは何だったのか。 それは、“自分を愛すること”。 人と比べるのではなく、今のありのままの自分を好きになること。 無垢な私は、これをそ…

縁の道。

“縁”と書いて、“えにし”。 わたしたちの先祖は、“縁起物”や“縁結び”など “縁”に囲まれ慈しみながら生きてきた。 私たちは何か不運に遭遇したとき、 出会いそのものを後悔してしまう。 人と仲違いしたとき、裏切られたとき、 不躾な態度をとられたとき、悪者…

「今を生きる」の本質。

“今を生きろ” 高校時代、あれは確か英語科の先生が事あるごとに言っていた言葉。 あの頃は、そしてつい最近まで、 真意をつかめぬまま多くの時間を浪費した。 “今を生きる”と言ったって、 未来のビジョンを描き、計画立てて行動しなければいけないじゃないか…

Never tell a lie.

あるがままの心で生きようと願うから 人はまた傷ついてゆく。 知らぬ間に、“自分らしさの檻”のなかでもがいている。 Mr.Children “名もなき詩”の歌詞である。 弱冠26歳にしてこの歌詞を書いた彼は天才としか言いようがない。また、それなりの苦悩も重ねてき…

Believe myself.

そろそろ、気づいてもいいだろう。 そろそろ、認めてもいいだろう。 全ては、自分だってことを。 目の前で起こるすべてのこと、 目の前にうつるすべてのこと、 人と出会い、話し、意気投合し、 共に過ごし、共に笑い、時にすれ違い、 これら起こるすべてのこ…

寒に耐えて桜花麗し。

幕末から明治初期にかけて活躍し、 近代の我が国の土台を築き上げ、新たに来る文明への門戸を開いた「西郷隆盛」の言葉 “雪に耐えて梅花麗し”に傚ったものである。 長い冬を耐え忍び、新たな息吹が扇動しはじめる時候。 先日、私が懇意にしている場所でこれ…

謹賀新年。

明けましておめでとうございます。 新年の初ブログ、前厄かと思いきや本厄だった私の験担ぎの念も込めて筆を執ります。 さて、今年もやりたいことは数知れず。 されどここはぐっと堪えて、“極める”ことに重きを置くことに。 そんな私の2021年のテーマは‥ “泰…