幸せへのブリッジ

 

どこまでも続いている青空の下

私たちは今日もブリッジをする

 

あの日もそしてあくる日も

青空の見える日も見えぬ日も

 

分厚い積雲が立ち込めて  空が灰色になった

恋人たちの談笑と霞みゆく未来が見えて

私の腕は微かに痙攣しはじめた

 

やがて土の湿っぽい匂いが漂って

ムクドリも蟻も嫌がるどしゃ降りになった

成功者たちの高笑いと過去からの断末魔が聞こえ

橋は濁流に飲み込まれた

 

どこまでも追いかけてくる辛さの水平線

だがそれでも

私たちはブリッジをやめられない

 

あの向こう側の青空へと続く

幸せへの橋を架けるため