2021-10-03 幸せへのブリッジ どこまでも続いている青空の下 私たちは今日もブリッジをする あの日もそしてあくる日も 青空の見える日も見えぬ日も 分厚い積雲が立ち込めて 空が灰色になった 恋人たちの談笑と霞みゆく未来が見えて 私の腕は微かに痙攣しはじめた やがて土の湿っぽい匂いが漂って ムクドリも蟻も嫌がるどしゃ降りになった 成功者たちの高笑いと過去からの断末魔が聞こえ 橋は濁流に飲み込まれた どこまでも追いかけてくる辛さの水平線 だがそれでも 私たちはブリッジをやめられない あの向こう側の青空へと続く 幸せへの橋を架けるため