"Rocketman"にみる“自分を愛する”ことの真実。

 

私がいちばん好きな映画 “Rocketman”。

私の混迷期に一筋の光をくれたこの映画。

 

Elton Johnの、私たちへのメッセージとは何だったのか。


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それは、“自分を愛すること”。

人と比べるのではなく、今のありのままの自分を好きになること。

無垢な私は、これをそのまま受け取り、自身の光も闇も好きになるよう励んできた。

 

しかしここにきて、

私は彼の金言の真意を分からぬままここまで歩いてきたと気づいてしまった。

 

映画の中で幾度と流れる回想シーン。

走馬灯が駆け巡る。

当時の出来事や感情が、皮肉にもリアルに、追体験のごとく甦ってくる。

 

その時の感情に蓋をして、偽りや勘違いを塗り重ね続け、本意でないまま自己を圧し殺してきたことに気がついたときだ。

 

彼は初めて、過去の自分と向き合い、慈悲を注ぐことができたのだ。


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目を背きたくなるような過去もある。

自分の愚かさや拙さに閉口することもある。

誰かしらから投げかけられた言葉に、気づかぬうちに囚われ続けていることもある。

それは時に、身近な存在であることもある。

 

その時の自分自身、その時の感情をすべて、からだじゅうで感じてみる。

すると、その時感じていた違和感や本心が見えてくる。

それに気がついたときに初めて、

過去の自分と向き合える。

その言葉を投げかけた相手の気持ちも痛いほど分かるようになる。

それが親であれば余計に。

拙さも至らなさもすべて、抱きしめられる。

そして、過去の自分を許すことができる。

 

こんな時だからこそ、

知らず知らずに抱えてきたココロの荷物と向き合い、“ありがとう”と、サヨナラしよう。


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