「ありがとう」の気持ちを忘れない

 

早いもので、もう如月である。

かつては「衣更着」という漢字が充てられていた。

「寒さが厳しくなり、“衣”を“更”に“着”る」という意味だそう。

 

これと同義で、中国でも「如月(にょげつ)」すなわち

「寒い冬が終わり、春に向かって万物が動き始める」という意味で使われている。

旧暦2月4日が立春であることを考えると、非常に理にかなっていると感じる。

 

春といえば、何か新しいことがはじまる「如月」にぴったりの季節だ。

何かがはじまると同時に、何かが終わる。

何かが終わると、何かがはじまる。

輪廻転生とはまさに、言い得て妙である。

 

私も最近、学生時代ずっとお世話になってきたところで「終わり」を迎えた。

終わりというものは不思議なもので、はじまりより早く時間が過ぎ去る。

 

その「終わり」を迎えるときに大切なのが、「ありがとう」の感謝の気持ちだ。

「ありがとう」を伝えると、心が晴れやかになる。

伝えられた相手も、心が晴れやかになる。

 

感謝の気持ちを恥ずかしがることなく相手に伝えると、必ずいい形で自分に

返ってくる。

私自身も最近、どんな些細なことでも「感謝」することを忘れないようにしている。

しつこいくらいでもいい、そうすれば、物事が前向きに進んでいく。

 

どれだけ経験を積んでも、たとえ自分一人で頑張ったと自画自賛したい瞬間も、

「ありがとう」の謙虚な心を忘れたくないものである。

 

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