The 2nd flight ~The Halloween will be coming soon~

|Foreword

皆さんこんばんは、IKKOです。

 

本日も、「IKKOの`How is your flight`~The 2nd flight~」 にご搭乗頂きありがとうございます。

もうすぐHappy Halloween ですね。

町全体がハロウィン一色に染まり、デパートや百貨店でもハロウィンにちなんだグッズがたくさん並んでいるのを目にします。

皆さんは今年、どんなハロウィンを過ごされますか?

 

また、私事ですが、最近 `Jazz` を聴くことにはまっています。

大学の課題や勉強、読書、今まさにこうしてブログを書いているときも聴いています。

特に私のオススメの Jazz Singerが、‘Tony Bennett‘。

御年なんと91歳で、今も現役でステージに立ちつづけています。

年齢を感じさせないエネルギッシュな声に本当に感心させられるし、惹きつけられます。

ほっと一息つきたい時などに、是非、きいてみてはいかがでしょうか。

 

www.youtube.com

 

さて、本日はそんなハロウィンとTony Bennettにちなんだ、

アメリカ合衆国のとある偉人の格言に皆さんをご案内いたします。

 

 

|Today`s Phrase of Hero

 

"What  you  don`t  do  can  be  a  destructive  force."

 "あなたが行動しないという事は、何かを壊してしまうという事でもあります"

 

                     - Anna Eleanor Roosevelt (アナ=エレノアルーズベルト, 1884~1962) -

 

 

このエレノアルーズベルトは、アメリカを代表する女性人権活動家であり、

第32代大統領フランクリン=ルーズベルトの妻、そしてアメリカ国連の代表でもあった人物です。

彼女の精力的な活動の様子から、"世界初のファーストレディ" ともいわれています。

 

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               Anna Eleanor Roosevelt 

エレノア・ルーズベルト - Wikipedia

 

彼女は1884年、ニューヨークの裕福な家庭に生まれましたが、父親はハンサムであるがアルコール中毒、母親は美人であるが冷酷な人物と、幸福とはかけ離れた家庭環境で育ちました。

 

そんな両親と10歳の時に死別、親戚の元で家庭教師に厳しく育てられます。

その後イギリスはロンドンの女子校に進学します。

 

帰国後、ニューヨークの貧しい移民の子供たちのための学校で働き、そこで初めて貧困というものを目の当たりにし、大変な衝撃を受けます。

 

この経験が、彼女が将来人権活動家として活動する大きなきっかけとなります。

 

その後、彼女は女性や社会的弱者又はマイノリティに対する差別撤廃や地位向上、権利の擁護のために精力的に活動します。

大統領である夫の人種差別に関する政策も彼女のアドバイスあってこそのものであったと言われています。

 

夫と死別した同じ年に、第二次世界大戦終戦を迎えます。

 

それと同時に設立された国際連合国連人権委員会の委員長に就任し、

1948年12月10日に採択された "世界人権宣言"を起草を主導しました。

 

これには、すべての国と全ての人民が達成すべき目標が明記されており、性別や人種、宗教、障害など関係なく全ての人の自由の権利が保障されることを願い、宣言されました。

この時、エレノアは次のような言葉を述べています。

 

ー私たちは今、国際連合の命運と人類の命運に関わる重大な出来事の出発点に立っています。

恐らくこの宣言は、あらゆる国の人々にとっての国際的なマグナ・カルタ(大憲章)となるでしょうー

 

第二次世界大戦中、様々な国による侵略行為や人種差別による収容や虐殺が行われ、多くの人が命を落としました。

 

アメリカもそれを行っていた当事国でありました。

太平洋戦争が勃発するきっかけとなった日本軍による真珠湾攻撃は、アメリカに衝撃を与えました。

これまで人権擁護推進派であった夫フランクリンでしたが、日本に対して危機感を抱き、当時アメリカの影響下にあったブラジル・ペルー・メキシコなどの中南米の国にいた日系人をアメリカ国内の収容所内に収監し、自由や財産を奪いました。

 

これにはエレノアは反対していました。

妻であり、これまで人権擁護に関する政策で幾度と夫を支えてきた彼女でさえこの出来事を止めることができなかったのです。

このような反省を生かし、今後二度と同じような過ちを繰り返さないような、全ての人が平等で自由な権利を享受できる平和な世界を作っていこうという彼女の強い願いからの世界人権宣言なのです。

 

その後、アメリカの国連代表として活躍し、1952年に引退した後も、亡くなるまでアメリカ国内で女性の地位向上に向けた活動を精力的に行いました。

 

彼女の人生はまさに、世界の人権問題の解決のために批判を厭わず、果敢に問題に向き合い、行動し続けた人生だったのです。

 

|Conclusion

世界の人権問題の解決のために、生涯をかけて果敢に挑み続けたエレノア

今回の格言は、そんな行動力に長けた彼女ならではのものではないかと感じます。

 

何かを犠牲にしてある行動を起こすことは、とても勇気がいることであり、それなりの覚悟とエネルギーを必要とします。

私もかつて、とある組織の現状に疑問を持ち、改革すべく提案を行いました。

しかし、それは先輩という大きな圧力によって全員の前で批判の嵐を受け、そんな仕打ちを受けている私を擁護することなくほとんどの人が私のもとから去っていき、腫物扱いするようになりました。

 

信頼と友情という大きなものを失いましたが、その行動を見て意識が変わるきっかけになったという人間が少数ではありますが生まれました。

 

では、その他大勢の見て見ぬふりをした” 行動しなかった”人間はどうなったでしょうか。

自身は何も影響を受けることなく過ごしていますが、私のほかにその組織では二人、このような人間たちのせいで組織から去っていきました。

また、前者が組織運営のためにおおきな負担をこうむる結果になったのです。

 

このように、自身の身を守るために何も行動しないことが、大きな犠牲を生むのです。

 

行動せずして得られるものは何1つ存在しないと私は思っています。

どんなことでもいい、ある事を犠牲にしてでも、勇気と覚悟をもって行動することが、自身の世界を大きく広げ、最終的には他の人によい影響を与えることになるのです。

 

 

|Hero-related Tourist Spot

 

アメリカ合衆国ワシントンD.C.の中心部のナショナル・モール南側にあるタイダルベイスンに面した場所に、フランクリン・D・ルーズベルト記念公園があります。

 

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フランクリン・D・ルーズベルト記念公園 Franklin Delano Roosevelt Memorial | アメリカ 旅行 観光 情報サイト|Link-USA

 

これは、1997年にエレノアの夫であり、世界恐慌からアメリカを救ったフランクリン・D・ルーズベルト大統領の功績をたたえる意味で設立されました。

 

この公園内には4つのテーマ別にルームがあり、

①第一回就任式
大恐慌の「飢えと希望」
③戦争の破壊と混乱
④平和への礎

といったテーマで展示がなされています。

この4つ目のルームに、エレノアルーズベルト国連での世界人権宣言の起草といった活躍を讃える銅像が設置されています。

 

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アメリカ合衆国を訪れた際は、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

 

さて、IKKOの "How is the flight? ~The 2nd flight ~" 、快適な旅をお楽しみいただけましたでしょうか?

このように、偉人の格言には歴史的背景が深く関わっています。

格言のみならず、歴史的背景について興味や関心を持っていただけると嬉しく思うし、筆者自身もすごく勉強になります。

 

それでは、次回もご搭乗を心よりお待ちしております。

Have a nice weekend !

 

                                                                                                        Flight navigator  IKKO