今日のつぶやき「間は魔。」
間は魔。
書いて字のごとく、“間”の取り方次第では
魔と化す、ということである。
かつて私が演劇部にいた時に、演技指導の
顧問の先生が言った言葉。
演じる楽しさ、そして今の私を作ってくれた
人生の恩人である。
演劇において、台詞の間の取り方によって
お客様の反応や伝わり方が変わる。
この違いは一目瞭然で、0.1秒タイミングが
ずれただけで変わってしまう恐ろしいものである。
当時の私も練習の度に苦労し、どの間が
ベストなのか試行錯誤を重ねた記憶がある。
これは、日常での対話でも同じだ。
人間はどうやら“無”を恐れる生き物らしい。
無から生まれ、無へと向かっていくから
だろうか。
それでつい間髪置かずに話してしまう。
それでは、相手と分かり合うことはできない。
お互いが話して初めて、信頼関係が生まれるのだから。
だから、自身が話したあと、相手が話し始めるまで少し待ってほしい。
ほんの数秒である。
この間が、相手の魅力を引き出してくれる
のだ。
間は魔。
間も、場を作っているんだ。
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