「眼力回復プロジェクト」始動。
空に輝く星たち。大地に宿る生命たち。
人々の笑顔、物憂げな顔、真剣な眼差し。
眼鏡というフィルターが外された途端、
それらが忽然と霞んでゆく。
というより、ただ単にコンタクトレンズを
するのが怖いだけである。
コンタクトはしたくない。
だけど、普段から眼鏡もかけたくない。
ずっとしていると視力が落ちるという都市伝説に近いものを専ら信じているのである。
それなら、「眼力」を回復させればよい。
てなわけで、まずは「老眼ですか」
と言わんばかりに離して見ることから始めて見ることにした。
文字がぼやけて仕方がないが、耐えるしかない。