The 1st flight
こんばんは、IKKOです。
本日は、1st flight にご搭乗いただきありがとうございます。
それでは早速、‘Today`s phrase of hero ~modest present for life~‘へとご案内します。
| Today`s phrase of hero
“Life can only be understood backwords; but it must be lived forwards ”
- Soren Kierkegaard-
“人生は、後ろ向きにしか理解できないが、前を向いてしか生きられない”
|Information about Hero
セーレン・キルケゴール(1813~1855)は、デンマークの思想家で、「実存主義」と呼ばれる思想を築き上げた代表的な人物といわれています。
Soren KIerkegaard (1813-1855)
実現主義とは、自己のあり方を自ら選択し、決断する自由な “主体性”としての実存の確立を目指すというものです。これには、
①美的実存
快楽を求め続けるが、それでも欲望が満たされずに行き詰まり、絶望に陥る
②倫理的実存
良心に従って生きるが、自己の罪深さと無力を感じ、絶望に陥る
③宗教的実存
これらの不安と絶望の中、神に1人で向き合うことで、真実の自己を生み出す
の三段階を経て実存主義が深まっていくと言われています。
このキルケゴールの思想は “主体性論理” という考え方によるものであるといいます。
主体性論理とは、自らの決断と行動を通して、人生で主体的に実現される真理のことです。
後で登場する“ドイツロマン主義”を代表する思想である、
“外部の理性(世界を支配しているとされる真理)=内部の理性” という考え方を非難しました。
|Historical Background
彼が生きたこの時は、“デンマークの黄金時代”と呼ばれる文化の創作活動が盛んな時代でした。
しかし、この時代を迎えるまでのデンマークは国家存続の危機にさらられていました。
18世紀末の大火により市内の大半を焼失し、19世紀初頭に勃発したナポレオン戦争によりイギリスに砲撃を受け、そしてこの戦争による軍事費の増大により国家破産を宣言し、さらにはノルウェーがデンマークとの同盟関係を解消するなど、国家全体が荒廃した状態にありました。
ところがコペンハーゲンの芸術家たちは、建築家をはじめとして、書籍・芸術・哲学といった文化を見事に開花させ、デンマークの一時代を築き上げたのです。
この文化の開花に大きく貢献したのが “ドイツロマン主義”と呼ばれるものです。
これの影響によって、デンマークは領土を拡大するのではなく、限られた土地を最大限に活用しようという考え方にシフトしていきました。
|Information about Phrase
先述のような状況のなかで誕生した、今回のキルケゴールの格言。
私たちは生きている限り、辛い事や苦しい事、後悔するようなことは人生につきものです。思い出すたびに “あの時どうすればよかったのか” “あの時こうしておけば”…といった事を考えてしまい、心が苦しくなってしまいます。
しかし、そのような過去にとらわれていたのでは先に進むことはきないし、いつまでもマイナスの感情のままでは何をやってもうまくいきません。
私たち人は今これからの人生しか生きることはできないので、過去の出来事は良い教訓として学び、これから先の人生に活かしていく事が大切なのです。
私も、ここ3ヶ月前まで、味方してくれる人がほとんどおらず、毎日批判の嵐にさらされるというすごく辛い状況に置かれていました。
そのような日々の中で、人への接し方、自身が発する言葉が思う以上に他人に影響していることを学びました。
今は、この経験を日々の生活に活かして新たな道を歩み始めました。
過去にとらわれず、その先の未来にある希望へと向かって自分らしく生きることが大切であるということを、このキルケゴールの格言は教えてくれます。
|Hero-related Tourist Spot
デンマークの首都:コペンハーゲンに、北欧最大の国立図書館である王立図書館があります。
ここには、デンマークを代表する作家であるアンデルセンの童話など、デンマークゆかりの書物が多く保存されています。
デンマークを訪れる際は、是非立ち寄ってみて下さい。
さて、IKKOの “ How is the flight ? ” 1st Flightはいかがだったでしょうか?
このような感じで皆さんをご案内していくので、これからもよろしくお願いします。
それでは、次回のご搭乗を心よりお待ちしています。
Have a nice day !